一口サイズで食べやすく、一個一個笹に包まれているので見た目もきれい。
実はこの裏にはなかなかの苦労があります。
一口サイズに切った寿しを一枚の笹で丁寧に包んでいきます。笹には裏表が
ありますからしっかり見なくてはいけません。なれないと裏表を見わけるにも
手間取ったりします。もたもたと包みに手間取っていると笹が裂けたり、帯が
ずれたり・・・なかなか商品にするには大変です。
ベテランさんは、すすっと笹にくるんで、くるっと帯を巻いて、するっとセロファン
の袋に入れて、ピタッとテープ張りして、ピシッと仕上げていきます。
この小さな笹寿しにも熟練の腕が効いています。
笹の香りを楽しんでもらいながら寿しを味わっていただけたらいいですね。
昨日より価格もお求めやすっくなりました。
是非是非、味わってみてください。
私は植万に就職した時から聞きてみたい事がありました。
それは「植万」という名のついた理由です。
植万のすし屋の前は和菓子屋さんだったと聞いて、社長の「植木」の「植」と
万寿屋の「万」を名残りにとって付けたのかなーと思っていました。
いつか社長に突然インタビューをして聞きたいものだと思っていましたら、昨日
話の流れで名の由来を聞くことができました。
私の想像していた通り・・・ではなくて・・・
植万の初代社長、「植木万雄(うえきかずお)」さんの「植」と「万」を取って付けた
そうです。
・・・ええーっ!社長の名前からなんだー!何だかとても新鮮な話に感じます。
現社長「植木眞人」は2代目だったんですね。植万は前は和菓子屋さんでその前は
うどう屋さんだったそうです。
・・・「うどん屋さん」これもまたびっくり!!うどん屋さんが今に至っていたら、今頃
「石川製麺」さんがライバルだったかもしれませんね。
黒部の大火で機械を焼いてしまい、転職したそうです。また社会の需要の流れに
押され、和菓子はかまぼこ屋にとって代わっていったそうです。
・・・和菓子が何故かまぼこ屋に取って代わるの?
冠婚葬祭の婚礼用に「らくがん」というお菓子で「めで鯛」を作っていたのが、かまぼこ
で作るようになったのだそうです。
・・・うんうん、そこら辺時代のことはのことは分かる分かる。
話を聞いていたら時代の流れや、私の知らない黒部の出来事など色々聞けてとても
楽しかったです。まだまだ聞きたかったのですが、お店にお客様が・・・
「いらっしゃいませー」 ・・でおしまい
また機会があったら色々聞いてみますね。
お客様から「色々食べたけれど、植万さんのは魚の身が厚いね。すっかり
ファンになりました」と言っていただきました。
実はこれが我が店の「ます寿し」の美味しさの秘訣かもしれません。もちろん
こだわりの作りも沢山ありましてその一つ一つが美味しさを引き出していると
思います。が、やはり「ます寿し」ですから鱒の味が美味しく味わえるのが一
番かも。
特に「花ます」は魚の美味しさがご飯にしっかり染みて、しかもその美味しさが
二重になっているのですから最高に美味しいはずです。
1段2段のます寿しはもちろん、「花ます」の人気はますます高まってきています。
「花ます」でないと・・・と言う方も増えています。
もちろん一押しは「花ます」です。